令和3年度村政執行方針

令和3年度の予算等を審議する第1回村議会定例会が3月11日から3月12日までの日程で開催され、その席上菊池村長は新年度に向けた村政執行方針を述べ、主要な施策を明らかにしました。

はじめに

執行方針を述べる菊池村長
執行方針を述べる菊池村長
 令和3年村議会第一回定例会の開催にあたり、村政執行に対する私の所信と予算編成の概要について申し上げますので、村議会並びに村民皆様方のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
 村政執行にあたりましては、議員各位や村民の皆様に支えられ、行財政運営を無事努めさせて頂き、2期3年目の折り返しを迎えることができましたことに、心から厚く御礼申し上げます。
 さて、我が国が抱えている大きな課題である、「人口減少・少子高齢化」は、国も地方自治体も様々な施策に取り組んでいるものの、それを防ぐ飛躍的な手立てはなかなか見つかるものではなく、課題と共存しながらの社会形成、自治体運営を進めているところであります。
 そのような中、昨年から世界中を襲い未だ猛威を振るっております「新型コロナウイルス感染症」は、依然として収束の目処はついておらず、いつ村内で感染者が出ても不思議ではないところまで広まっている状況であり、これまでの生活環境が一変する中、1年にもおよび感染防止にご理解とご協力を頂き、ご辛抱頂いている村民皆様に深く感謝を申し上げます。
 これからも新型コロナ感染防止に配慮した新たな生活様式を取り入れた生活スタイルへの切替にご協力をお願い申し上げ、新型コロナウイルスワクチンの早期接種を進め、住民皆様が安全で安心できる地域社会づくりを進めてまいりたいと考えているところであります。
 また、昨今の情勢下に求められる自治体の素早い判断と、素早い対策を講じてまいりますよう、議会と連携を図りながら喫緊の課題に取組んでまいりたいと考えております。
 コロナ禍で迎える令和3年度は、地方創生第2期の2年目であり、国は第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略2020改訂版」において、新型コロナウイルス感染症を踏まえた今後の地方創生の方向性として、「感染症による意識・行動変容を踏まえた、ひと・しごとの流れの創出」と、「各地域の特色を踏まえた自主的・主体的な取組の促進」を、各地域の基本取組とし地域のみでは対応しきれない面を、様々な観点から支援することとしております。
 また、将来にわたって「活力ある地域社会」の実現を目指して、「結婚・出産・子育ての希望を叶える」、「地方に住みたい希望の実現」、「地域の外から稼ぐ力を高めるとともに地域内経済循環を実現する」、「人口減少に適応した地域をつくる」ことを継続して進めるとしております。
 本村においても、コロナ禍の現状を踏まえながら、人口減少の抑制と地域経済の活性化を目指すため、持続可能な地域社会の実現に向けて、第2期西興部村総合戦略に取り組んでいるところであり、特に令和3年度は、村の将来を見据えた「第5期総合計画」を創り上げる年であり、これからの10年の枠組みとなる施策を積み上げる大切な計画であることから、住民アンケートや審議会等の声を活かし、住民の意向を反映させた計画となるよう進めてまいります。
 また、国は今回のコロナ感染症拡大を受け、新たな社会構造、ウィズコロナを意識し効果的な感染防止策を講じながら、社会経済活動を段階的に回復させていこうとする、両立を図る考え方を進めております。
 本村にあっても、それらの経済対策や感染防止対策を進めながら、新たな社会構造改革に取り残されない地域づくりを、北海道と連携しながら進めていく必要があると考えております。
 そのためには、これまで以上の自主性・自立性を発揮し、創意工夫を凝らしながら、財政基盤の生命線とも言うべき地方交付税を効果的に活用し、将来に向けて有効な基金利用を行っていく必要があります。
 こうした諸情勢において、村民の安全で安心した暮らしと地域の活性化に向け、初心忘れることなくこれまで以上に気を引き締め、村政執行にあたる所存でありますので、村民の皆様方のご理解とご協力を賜りますよう、引き続き宜しくお願い申し上げます。

重点事項

議員
議員
私は、令和3年度の村政執行にあたり、美しく、住みよい、活力ある村づくりを目指すため、「村民の夢叶う村づくり」を引き続きスローガンに掲げ、次の4つの重点施策を柱とし、「第2期村総合戦略」の具体的施策の実現に向けて、積極的に取り組んでまいります。
 第1に、人口減少対策に「活力ある村づくり」を進めます。
 現在の人口を大きく減少させないために、地元企業・産業における人材確保に対する支援補助を実施し、地域資源を活用した特産品の開発支援や村の知名度向上、交流人口増加のためイベントの促進にも取り組んでまいります。
 基幹産業である酪農の振興においては、バイオガスプラント事業の発電のほか余熱利用等に取り組み、エネルギーの地産地消を推進し、新たな産業の創出につなげます。
 林業においては、森林環境譲与税の活用により、民有林整備事業を推進し、商工業では、第3セクターであるオホーツク楽器工業の良好な運営に努めるほか、新規事業の創出のため、起業家支援事業を拡充新設し、ホテル森夢や道の駅花夢、森の美術館木夢は、新型コロナウイルス感染症の影響により大変厳しい経営環境ではありますが、運営支援を引き続き行うとともに、移住者の促進や観光PRなど情報発信強化に努めてまいります。
 第2に、地域福祉の充実に「支えあう村づくり」を進めます。
 新型コロナウイルス感染症拡大の収束が見通せない状況下で、住民の健康づくりと医療体制の充実を図るため、各種健診や予防対策を推進するとともに、診療所における診療環境の整備を行い、新型コロナウイルスワクチン接種、発熱者の診療対応に専念できる体制づくりと充実に努めてまいります。
 若い人がこの村に定着して頂くために、子育て世帯への負担軽減を図る保育料の無償化や各種助成制度を引き続き講じるとともに、子育て支援センター「里住夢」を活用した、子育て情報の提供や相談対応、親同士の交流機会の充実など、総合的な支援を行ってまいります。
 高齢者福祉では、高齢者が住み慣れた地域でいつまでも安心して暮らし続けられるよう、地域包括支援センターと介護サービス事業所の連携により、在宅及び施設介護サービスの充実と新たに生活支援コーディネーター事業を村社会福祉協議会に委託するほか、更には有償ボランティア団体による生活サポート事業を実施していくなど、高齢者に優しい福祉を推進してまいります。
 また、障がい者福祉では、清流の里と連携を図りながら、障がい者の自立活動や地域と相互に支え合う活動を支援してまいります。                
議員
議員
 第3に、日本一と誇れる「美しい村づくり」を進めます。
 特色ある景観形成に向けた取り組みとして、建物の色彩統一や空き家等対策について国の補助制度を活用し、豊かな森林資源を背景に、明るいオレンジ色に彩色された「太陽と森の庭園村」というまちづくりを進め、道の駅「花夢」の花観光を進めるとともに、日本庭園「興楽園」の整備や、森林公園の再整備計画に着手し、自然を活かした観光推進につなげてまいります。
 快適な生活が出来るよう道路整備や維持管理を行い、きめ細やかな除排雪対策に努めるとともに、持ち家建設奨励や住宅快適リフォーム補助制度の推進で、定住環境の充実に努めてまいります。
 第四に、未来に向かって「人を育む村づくり」を進めます。
 地域資源を活かした学校教育の充実や、ウイズコロナを見据えてICT教育を推進するため新たに専任指導者を配置するとともに、学習環境の拡充に努めてまいります。
 村民自ら考え、自ら行動するまちづくり活動の推進に、地域コミュニテイの原点である町内会の環境整備や除雪ボランティア等の取組に対し支援をするなど、コミュニティの活性化を図ってまいります。
 村を支える人材の確保・育成を図るため、移住者などの担い手確保に向け、移住・マッチング支援事業や地域おこし協力隊などの人材を積極的に誘致し、村づくり活動の推進と人材育成に努めてまいります。

美しく快適で安全なむら

交通安全街頭啓発の様子
交通安全街頭啓発の様子
 村づくりのテーマ実現のため、「美しい村づくり条例」に基づく建物の色彩統一制度は、平成29年度に制度を拡充し、上限額の増額や2回目塗装も対象とするほか、空家対策として住宅リフォーム補助や村独自の建物解体撤去補助制度に加え、国の支援制度を活用した空き家解体撤去事業にも取り組んできたところでありますが、今年度も引き続き制度を活用し、自己負担の軽減を図り、さらなる景観形成を進めてまいります。
 また、町内会や各関係団体、さらに北海道開発局、網走建設管理部とも連携・協働して、「我が村は美しく事業」や「全村一斉清掃」のほか、西興部・上興部両市街地のプランター設置を引き続き実施するほか、今年度から住民の皆さんの庭先や各事業所にも、プランターなどを設置して頂くための支援事業も実施するなど、花いっぱいの景観づくりを更に推進し、村に暮らす人や訪れる人が共に心の癒される「美しい村づくり」に努めてまいります。 
 住宅環境整備として、中央団地特定目的公営住宅1棟3戸、上興部第2団地特定目的公営住宅1棟3戸の屋根・外壁の塗装工事及び、上興部第2団地公営住宅1棟2戸の住戸改善工事を実施してまいります。
 更に、持家建設促進のための奨励補助金や、街灯維持費補助金についても、引き続き必要な予算を計上したところであります。
 道路整備については、西興部10線道路舗装改良工事、西興部3丁目道路測量設計、橋梁長寿命化補修対策による3橋の補修工事と2橋の補修設計を実施するほか、道路照明施設の点検を行うこととしております。
 道路維持につきましては、越中団体道路横断函渠工事、村道維持補修工事、路面整正、草刈り・小径木除去の実施や、冬期間の除排雪業務など迅速な対応に努めてまいります。
 河川については、一般維持工事を実施することとしております。
 安全、安心なむらづくりについては、上興部消防会館屋上外壁塗装工事を行うほか、自衛隊と連携した防災セミナーを実施し、村民の防災意識と併せてコロナへの感染防止に向けた更なる意識高揚を図ってまいります。
 また、村民の皆様と一丸となって取り組んでおります、交通安全運動をさらに推し進め、達成まで500日を切った交通事故死ゼロ記録の目標である10、000日達成に向け、全国的に急増している高齢者の交通事故対策として、高齢者運転免許証自主返納補助金制度を継続し、高齢者の事故防止にも取り組んでまいります。
 さらに、交通手段の確保として、引き続き上興部方面への通院・入浴及び未就学児や生徒などの送迎の実施や、名寄本線代替バスを利用して名寄紋別間の病院へ通院する高齢者への通院助成を行うほか、オホーツク紋別空港の利用促進を図るため、紋別羽田便を利用された村民及びホテル森夢の宿泊者に、航空運賃の一部を助成する制度を引き続き実施してまいります。
  情報通信事業については、これまで整備されたシステムのセキュリティ強化を図りながら有効に活用し、行政情報や地域情報の迅速な提供に努めてまいります。

ともに支えあい、安心して暮らせるむら

バンパーボール大会の様子
バンパーボール大会の様子
 少子高齢化が加速する中で、高齢者や障がい者及び子育て世代への支援、健康づくりの推進など、村民の皆様がこの村で安心して、元気に生活し続けていくためには、保健・医療及び福祉の充実が不可欠であります。
  保健・医療については、疾病の早期発見や、早期治療を目的とする住民検診を実施し、検診結果に基づく保健指導に努めるなど、保健師によるきめ細やかな健康相談を充実させ、村民の皆様が生活習慣病に関心を持ち、自らの健康管理と健康増進に取り組むきっかけとなるよう「ヘルスアップ教室」や「ウォーキング教室」を引き続き実施するとともに、村民がホテル森夢で入浴する場合に料金が半額になる「元気回復入浴事業」も積極的に利用してもらい、入浴を通した健康増進を図ってまいります。
 また、新型コロナウイルスワクチンの接種が4月以降、高齢者を手始めに順次開始されることから、接種体制の整備に係る経費について予算計上したところであります。このほか、インフルエンザの予防接種に係る費用助成、65歳以上の高齢者に対する肺炎球菌ワクチン接種費用の1回目全額及び2回目半額助成、また風疹、おたふくかぜワクチン接種の一部公費負担も引き続き行うなど、村民皆様の負担軽減を図りながら、感染拡大の防止に努めてまいります。
 また、就学前の発達支援を目的とする5歳児健診も引き続き実施し、さらに子どもを産み育てやすい環境の充実を図るため、治療費の一部を助成する不妊治療費助成事業や、助産師による相談などを行う産前産後サポート事業及び産後ケア事業として助産師による相談なども行うとともに、高齢者見守り緊急通報システムを活用して安心・安全の確保に努めるほか、1人暮らしの高齢者が緊急時に必要となる医療情報を収納し、救急の際に医療従事者に情報提供する「命のバトン事業」についても引き続き実施してまいります。
 介護保険事業においては、村内唯一のサービス事業所として村社会福祉協議会がディサービス事業とホームヘルプ事業を併せて実施し、在宅サービスの利便性を図っているところであります。
 また、ディサービス事業及びホームヘルプ事業においては、自己負担を軽減する「在宅元気生活支援事業」を引き続き実施し、利用者が安心して在宅サービスが受けられるよう、サービス体制の充実に努めてまいります。
 更に、高齢者福祉では、除雪サービス事業や福祉入浴、敬老会執行経費、社会福祉協議会に対する人件費の助成なども引き続き実施し、障がい者福祉においては、西紋こども発達支援センターの運営に係る費用を負担するほか、通所する利用者の交通費を助成し、経済的負担の軽減を図るとともに、引き続き、自立支援給付と地域生活支援事業を行うなど、障害のある方へのサービス提供により、安定した日常生活の充実に努めてまいります。
森夢簡易個室型ベビールームの様子
森夢簡易個室型ベビールームの様子
にしおこっぺ福祉会で働く看護職員や介護職員の確保が大変厳しいことから、引き続き人材確保への支援を行うとともに、児童、母子福祉について、保育所では、1歳児保育、延長保育、一時預かり保育を引き続き実施し、子育て支援センター「里住夢」では、親同士の交流事業を実施するなど、子育て支援の充実を図ってまいります。
 また、子供医療費無料化事業については、18歳到達年度の3月31日まで医療費の全額助成を引き続き実施し、妊産婦安心出産支援事業により医療機関までの交通費を引き続き助成するなど、安心して子どもを産み、育てられる環境づくりを進めてまいります。
 さらに、エンゼル祝金や紙おむつなどの育児用品購入助成事業及び、村で誕生した赤ちゃんに木のおもちゃをプレゼントする「夢のおくりもの事業」のほか、3ケ月乳児健診時に絵本をプレゼントする「ブックスタート事業」や、子育てハンドブックの配布により、出産など子育て世帯への経済的・精神的負担の軽減を図るとともに、結婚に伴う生活準備費用の一部を助成する、結婚新生活支援事業も引き続き実施してまいります。
 また医療では、西興部厚生診療所及び西興部歯科診療所におけるコロナ禍での円滑な診療体制の確保に努めてまいります。

活力と交流のむら

クールチョイス事業(電気自動車)
クールチョイス事業(電気自動車)

 基幹産業である酪農においては、経産牛頭数の増加などにより、令和2年の年間生乳生産量は、これまでで最高の18.517tとなり、前年比8.4%増となったところであります。
 このような中で、今後も農家戸数の維持が重要であり、将来の後継者・担い手不足の解消を図るため、地域おこし協力隊制度の活用により、酪農支援担当として配置し、将来の新規就農及び農業就労者の確保を図ります。
 さらに、乳量・乳質に悪影響を及ぼす乳房炎対策として、新たにワクチン接種補助を行うほか、バイオガスプラント処理から発生する消化液の再生敷料化や余熱利用等の具体化に取り組み、エネルギーの地産地消を推進し、新たな産業の創出につなげます。
 また、引き続き、道営事業により草地整備及び上・中藻地区の営農用水整備を中心に、農業基盤整備事業を実施するとともに、エゾシカやヒグマによる鳥獣被害防止対策の支援強化、食肉などの有効活用や残滓処理などに対して支援を行うほか、国の中山間地域など直接支払交付金事業及び、多面的機能支払交付金事業に継続して取り組み、農業所得の確保と農業者の経営・生産意欲の向上を図ってまいります。
 さらに、新規就農者をはじめ担い手確保のため、新規就農者支援事業補助や酪農ヘルパー運営事業への助成、各種制度資金の利子補給などについても、引き続き実施してまいります。
 林業振興対策については、長引く森林経営の低迷による所有者の経営意欲の低下や、所有者不明森林の増加などが大きな課題となっており、森林環境譲与税を有効に活用し、森林整備や担い手の確保、木材利用の普及啓発を推進するため、森林整備事業に取り組む事業者への負担軽減や事業の掘り起こしを進めてまいります。
 また、村有林においては、新たに森林環境譲与税を活用した普及啓発事業として、将来的にオホーツク楽器工業の原料となるシナの植樹を「植樹祭」として実施するほか、森林経営計画に基づき間伐や下刈り、皆伐及び新植事業など適切な保育管理に努めるほか、林道についても林道草刈・路面正整・小径木除去など、適切な維持管理に努めてまいります。
 観光の振興では、昨年より、新型コロナウイルス感染症の影響から、入り込み客は大幅に減少し、関連事業者においては大変厳しい経営を強いられており、特に「ホテル森夢」においては、これまで以上に厳しい経営環境であり、運営支援も大きくなったところでありますが、村民の唯一の交流の場、村のシンボルとして、引き続き支援し経営回復に努めてまいります。
 また、道の駅・フラワーパーク花夢については、有料区の計画的な改修整備のほか、駐車場上の無料区についても、新たに安らげる空間創出を目指すなど、PRを含め来場者の増加に向け取り組んでまいります。
 森林公園については、「森林公園改修整備基本方針」に基づき、令和3年度は実施設計を行い、老朽化した森林公園の改修整備を着実に進めます。また、興楽園については、その重要な機能である「池」の改修を行うなど、村の貴重な財産である日本庭園として、必要な維持管理に努め、観光全般においては、観光協会立ち上げのための準備のほか、情報発信に努めます。
 商工業の振興ですが、創業30年を経過した第三セクターであるオホーツク楽器工業においては、若者の雇用の場として重要な役割を担っており、従業員確保に向けた就職準備金の貸付に支援し、引き続き雇用の確保と良好な運営に努めるほか、ふるさと納税でのPRを推進します。また、新型コロナ感染症拡大の大きな影響を受けている飲食店をはじめとした事業者に対し、必要な支援を講じる一方で、従来の起業家支援事業を拡充し、新たな支援事業を創設することで、更なる事業の創出や既存事業者の経営基盤の強化を図り、中小企業の運営資金を支援するための政策預託と、中小企業・商工業者の借入利息や保証料の助成については、引き続き実施してまいります。
 新型コロナウイルスの感染拡大により、都市部との往来がこれまでのように出来ない情勢であり、これにより交流人口の拡大に向けた取組も進まない状況でありますが、このような時こそ感染が拡大していない本村のような地域を見直してもらえるよう、昨年に引き続き移住・マッチング支援事業を北海道と連携して取組むほか、昨年導入した委嘱型(起業)地域おこし協力隊が、今年度起業するまでに至ったことから、起業等支援補助金による支援を行うことで、安定した事業運営を行ってもらい、地域の活性化と人口減少の鈍化に繋げてまいります。
 また、村民や事業者自らが特産品の開発や村のイメージキャラクター「セトウシくん」の活用などを積極的に進めてもらうよう、引き続き支援制度を実施するほか、昨年全国から募集し決定した「セトウシくんのテーマソング」に振り付けをして、大人から子どもまで親しんでもらえるよう普及に努めてまいります。

人と文化を育てるむら

 教育関係予算については、後ほど教育長から「教育行政執行方針」の中で詳しく申し上げますが、教育委員会との協議により策定いたしました「教育大綱」の理念と方針に基づき、教育環境の整備・充実に努めてまいります。 また、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて、様々な取組を実践するとともに、児童生徒が差別・偏見・いじめ・誹謗中傷などの対象にならぬよう、十分な配慮をしてまいりたいと考えております。
 さらに、子ども達がいじめやネットトラブルの被害者や加害者にならないように、また事件や、事故に巻き込まれないように、教育委員会とこれまで以上に連携を図りながら、安全・安心な地域づくりのために力を尽くすことといたします。

みんなで創るむら

防災セミナーの様子
防災セミナーの様子

 村民自ら考え、自ら行動する自主的なまちづくり活動に対し助成している「西興部村元気なむらづくり応援事業助成制度」は令和ニ年度で廃止となることから、それに変わり自主的なまちづくり活動をこれまで以上に支援しやすくする新たな包括的制度「美しく住みよい活力あるむらづくり応援事業」を実施することとし、事業所や家庭への花いっぱい運動の推進や、町内会への環境整備活動等への支援、異業種が企画する地域活性化や関係人口の増加に向けたイベント開催への支援、住民交流、奉仕活動等誰もが参加できる場の創設等団体活動への支援、むらづくりに必要と認められる先進地視察等への支援などをスタートさせることとしており、地域の活性化と自治意識の高揚を更に図ってまいります。
 また、人口の減少や少子高齢化の影響により、地域活動の担い手不足が課題になっていることから、総務省の施策である「地域おこし協力隊制度」を有効に活用し、酪農支援担当を追加するなど、定住定着に結びつく取組を強化し、都市からの人材の取り込み、活力維持と魅力の再発見など、新たな展開に向け引き続き進めるとともに、名寄市、士別市を中心市とする北・北海道中央圏域定住自立圏形成では、引き続きニ次救急医療体制やバス路線の維持・確保のほか、災害時に必要な情報の共有と相互応援体制の整備・強化を図る取り組みを進めるなど、安心して暮らせる定住自立圏の形成を図ってまいります。
 以上、令和三年度の村政執行に臨む所信と、各会計予算案の概要について申し上げましたが、よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げ、重ねて村議会議員の皆様をはじめ、村民皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げ、結びといたします。

問い合せ先・担当窓口

企画総務課 調査広報係