西興部村猟区管理協会

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ハンターへの道2012

2012年4月に猟区スタッフに加わった地域おこし協力隊員(20代女性)のハンターとなるプロセスをまとめました。

学生時に狩猟免許、猟銃等初心者講習会は合格していたものの、銃所持には至っていなかったため、猟期(9月15日~)に間に合うように現在手続きを進めています。
その様子を報告していきますので(主に所持許可)、これから所持を考えている人は参考にしていただければ幸いです。

銃猟に必要な資格

銃猟に必要な資格ですが…
大きく二つ↓↓
★「狩猟免許」…各都道府県(北海道の場合は各振興局環境生活課など)が窓口
★「猟銃等所持許可」…各地方警察署(生活安全課猟銃担当など)が窓口
「狩猟免許」は1日の講習会と1日の試験と短期間で取れ、有効期間が3年。
「所持許可」は筆記・実技の試験、細かい申請があり、最後には自分の銃を持たなければならないので、取得に数か月かかり、申請+銃などの費用がかかる…

★「狩猟免許」の取得方法
各振興局もしくは最寄りの猟友会へ申し込み。
猟友会主催の講習会があるので、受けることをお勧めします。
試験内容は法律などの筆記・銃の組み立てなどの実技・狩猟鳥獣の判別などがあります。
合否は1~2週間以内に郵送にて通知されます。

猟銃等所持許可の申請

★「猟銃等所持許可」の申請詳細
①猟銃等初心者講習会
各警察署で受け付け。ネットで申込書をダウンロードし、事前に書き込み、持参しました。
札幌の場合、月1回の実施。日程は最寄りの警察署か銃砲店に問い合わせるとわかります。
手数料6800円
申し込みをすると猟銃等取扱読本をもらえます。
また、銃砲店で問題集が手に入りますので事前に問題を解いて傾向をつかんでおくとよいです。
試験は1日かかります。講義の後にすぐテストになりますので、事前の勉強は大切です。
当日に結果が出て、修了証明書が手渡されます。
この講習の有効期間は3年間なので、その間に銃所持に至らないとなりません。

教習射撃申請

今日は「猟銃等所持許可」ステップ②教習射撃の申請へ行ってきました!!

②教習射撃
各警察署で受け付け。ネットで申請書をダウンロードし、事前に書き込み、持参しました。
書類は各銃砲店などのHPからダウンロード可能ですが、警察署に確認したほうが良いです。

必要書類一覧
診断書
精神的に健康かどうか?の診断書が必要であり、神経内科や精神科などで行ってくれますが、病院によっては引き受けていないところがありますので、事前に確認するようにしましょう。私の場合、何件かに断られた挙句、やっとみつけたところの予約が2か月先までいっぱいだったなんてことがありました…。
また、各病院で診察内容・料金が異なるため、やはり事前の確認が必要です。
申請書
誓約書
3×2の写真2枚
戸籍抄本(本籍のある役所で発行してくれます。私の場合、本籍地は本州なので郵送で発行してもらいました…)
身分証明書(同じく本籍のある役所で発行)
住民票(現在住んでいる地域の役所で発行)
講習修了証明書
経歴書
収入証紙8900円(警察署で購入可能)
実際に申請を行いに警察署へ行くと、申請書類の確認と数分の面談を行いました。
狩猟免状の有無(ある場合、交付日)、所持予定の猟銃の購入先または個人から譲ってもらう場合は所有者名、現在の猟友会への加入の有無、有害駆除従事者指定の有無、銃・弾の保管予定場所、使用用途などを聞かれました。
申請に必要な書類以外に印鑑・運転免許証(身元確認できるもの)が必要になります。
また、狩猟免許をすでにとっていればその免状も持っていたほうが良いです。
全体を通して30分程度で手続きは終了しました。
次の所持許可申請でも診断書が必要ですが、診断を受けてから90日間有効、警察で保管してくれるらしく1通で大丈夫だそうです。※各地域によって異なる可能性があります。事前に確認してください。

申請が下りるまでには身辺調査などがあり、少し時間がかかるようです…
また、認定証が交付されてから3か月以内に射撃教習を受けなければなりません。
認定証が交付されるまでしばらく待機です

教習資格認定証

6月14日に教習射撃の申請を行いましたが、7月2日に認定が下りたという電話をいただき、
翌日、早速警察署へ認定書を受け取りに行きました。
教習資格認定証を受け取り、同時に猟銃用火薬類等譲受許申請を行います。
警察署の1階で収入証紙2400円分を購入し、書類に必要事項を書き込みました。
今回は即日、猟銃用火薬類譲受許可証を出してくれましたが、来年からは許可が下りるまで2~3日かかるようです。
準備が整ったので、射撃場へ予約を入れました。
ここからの最寄りの射撃場は名寄の「道北射撃場」。
平日は休業なので、土日祝日に行うことになります。
家には保管設備がまだないので、教習当日に銃砲店へ弾を買いに行くことになります。
銃砲店へも予約を入れました。
来る7月14日9時30分に初めて鉄砲を撃ってきます。
緊張するなぁ…

教習射撃

射撃教習に行ってきました!!
朝、8時に家を出発し名寄の銃砲店へ向かいます。
9時、銃砲店で7号半の弾を練習用50発、本番用25発 計75発購入しました。
銃は射撃場で借りられますが、弾は自分で購入します。値段は1箱(25発入り)1000円。
銃砲店の方に射撃場の位置を確認し、道北射撃場へ向かいます。
9時30分、射撃場へ着くとウサギが迎えてくれました。緊張が少し和らぎます。

注意点の確認の後、銃の分解組立、鏡を前に射撃姿勢の確認を行います。

10時30分、いよいよ射撃の練習開始です。
まずはクレーを飛ばさず3発ほど撃ちます。思ったより衝撃は少ないですが、緊張で心臓はバクバクです。
次にクレーを飛ばして撃ちます。…なかなか当たらない。結局、25発撃って2発しかあたりませんでした。
これでは合格ラインぎりぎりです。クレーを追い越しざまに撃ったらあたるそうですが、体がついていきません…
3kgちょっとある銃を支える腕力が乏しく、構えるのがやっとです。
どうやら腕立て伏せ10回やっただけでへばるような腕力ではかなりキツイことがわかりました。
もう一度、25発1セットの練習を行いましたが、4発くらいしかあたらず、不安が残るまま本番へ。
試験内容としては、正面5発・右斜め10発・左斜め10発・計25発中2発以上の命中、銃の操作において20点以上減点されなければ合格です。
結局、本番では12発命中させることができ、なんとか合格しました。
今回必要になったものは…
印鑑
教習資格認定証とそのコピー
猟銃用火薬類譲受許可証
教習料35000円
弾代3000円
あるといいもの→腕力と集中力
12時30分、教習終了証明書を受け取り、ウサギに別れを告げ射撃場を去りました。
この証明書は1年間有効なので、1年以内に銃の所持許可申請を行わなければなりません。
これからガンロッカーの準備、銃の譲渡の準備を進めていきます。筋トレと模擬銃で構えの練習もしなければ。。。

所持許可申請

8月20日に所持許可申請を行ってきました!!
いつものように警察署にアポを取り、必要書類を持って隣町の興部警察署へ向かいました。
必要書類は以下の通りです。
申請書
精神科などの医師の診断書(有効期限3か月、診断から3か月以内だったので省略しました)
銃刀法第5条第1第2号から第18号まで及び第5条の2第2項第2号または3号のいずれにも該当しない者であることの誓約書
身分証明書(破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者に該当しない旨の市町村長の証明書)※本籍地の市町村発行
譲渡承諾書(銃の持ち主に書いてもらいます。私の場合、銃砲店からの購入ではなく個人から譲っていただくのでその方に書いていただきました。)
所持予定の銃の写真(銃が届いてから違法な改造などがあるといけないので、あらかじめ写真を提出する必要があるそうです。各警察署で異なるので事前に確認するとよいです。)
写真2枚
戸籍抄本(有効期限6か月なので省略しました)
住民票の写し(有効期限1か月 省略可)
講習修了証明書(提示のみ)
教習修了証明書(提示のみ)
経歴書(省略しました)
同居親族書(私の場合、一人暮らしなので省略しました)
鉄砲保管設備に関する報告書(ガンロッカー・装弾ロッカー設置状況を提出するのですが、申請時にまだそろっていなかったので後日提出することになりました。)
申請料10500円
申請後1~2週間以内にガンロッカー、装弾ロッカーの設置状況確認が行われるので、ガンロッカーや装弾ロッカーの設置のめどが立ってから申請を行うようにします。
※警察署によってはすべて揃ってからでないと申請が行えないところもあるようです。
今回も身辺調査が行われ、問題がなければ35日以内に所持許可証が交付されます。

所持許可が下りました!

9月12日に所持許可が下りましたとの連絡が興部警察署からあり、翌日警察署へ向かいました。
所持許可証(青い裏表紙の手帳)を受け取り、書類に印鑑を押して終了。
申請から1か月ぐらいはかかるだろうと思っていたのですが、23日間で許可が下りました。
【銃の譲受 初めての自分の銃!!】
所持予定の銃は、9月15日から入猟予定の方の所持する銃だったので、こちらに来る際に譲り受ける銃も持って来ていただきました。
登録抹消手続きの際に必要な「譲受書」と「所持許可証のコピー」と引き換えに、フランキーの単身自動銃(20番)を譲り受けました。
初めて自分の銃を見たときに感じたことは「かっこいい!!」と「デカいな!!」でした。

【確認】
譲り受けた(もしくは買った)銃は手元に来た時点から、14日以内に警察へ届出なければなりません。
休日を挟んで、9月19日に興部警察署で銃の確認を行っていただきました。
銃番号や銃種・銃の長さ・口径に間違いがないかなどを確認し、所持許可証の確認の欄に印鑑を押していただき、手続きはすべて終了しました。

【弾を買うぞ!!】
出猟するには、装弾が必要です。装弾を購入するには、猟銃用火薬類の譲受の許可警察へ申請しなければならないのですが、猟友会員の場合、「猟銃用火薬類無許可譲受票」というものがあり、狩猟期や有害駆除期間内では実包300個以下まで無許可で譲受が可能です。
その際、猟友会支部長の許可が必要になります。
西興部は興部支部に属するので、18日に興部の支部長宅へ印鑑をもらいに行きました。
その週の土曜日、名寄の後藤銃砲店で実包20発(レミントン タングステン 20番)を購入。
翌日に開催される興部支部の射撃大会に間に合いました!!
同時に後藤さんに銃を見てもらいました。人より背が低いこともあり、銃床を3cmほど削らないと体にフィットしないことが判明…
時間がなかったので、後程、改造をお願いすることとなりました。

【はじめて狩猟用装弾を撃ってみた】
射撃大会当日、朝7時30分に会長宅を出発。
ハンターである事務局長の奥さんと娘さん(3歳)とともに会長の車に乗せていただき、雄武の射撃場へ向いました。
練習を2発、本番で10発撃ち、的に当たったのはたったの2発・・・
教習射撃の7半と比べると衝撃も音も大きくなり、最後のほうになると引き金を引くことに必要以上に身構えていることに気が付きました。
これがシカだったら、100m先だったら・・・と考えるとシカを仕留められる気がしません。。。
多くの課題を確認できた射撃大会でした。

狩猟免許更新

7月8日(日)に狩猟免許の更新手続きに行ってきました!!
まだ一度も鉄砲を持って出猟したことがない「ペーパーハンター」ですが、免許取得から3年が経過したため更新しなければなりません。
更新手続きはほとんどの場合、所属する猟友会が代行してくれると思います。
猟友会に所属していない場合は、各振興局の生活安全課に直接問い合わせてください。

申請に必要なものは
狩猟免許更新申込書
銃砲刀剣類所持許可の写し(※所持許可を持っていない人は神経科や精神科などの医師の診断書)
縦3横2.4の顔写真 1枚
返信用封筒(自分の住所を書き、切手80円分を貼る)
更新する種ごとに2800円
受け付け締切は試験日の1週間前、申し込みはその1か月前からです。
講習は半日で終わりました。内容は以下の通り。
鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律について(60分) オホーツク総合振興局生活安全課
鳥獣保護管理に関する知識(30分)オホーツク総合振興局生活安全課
判別および猟具に関する知識について(60分) 興部支部猟友会会長
適性検査 ・運動(屈伸や足踏み、手の開閉)・視力(片目0.3以上かつ両目0.7※一眼が0.3に満たない場合、片眼が0.7以上であること)
法律の変更点を確認し、適性検査も無事問題なく終わりました。
結果は1~2週間後に届くようです。