西興部村猟区管理協会

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H24エゾシカ対策人材育成研修会報告

8月8日~10日にエゾシカネットワーク主催、北海道・酪農学園大学・独立行政法人森林総合研究所北海道支所共催のエゾシカ対策人材育成研修会が行われました。

~エゾシカなど野生動物の地域主体管理のすすめ~

8日の15時からエゾシカネットワークの赤坂猛氏から挨拶があったのち、当協会の事務局長 伊吾田順平から西興部村猟区の取り組みについての紹介、エゾシカ対策室の宮津直倫氏からエゾシカ対策の概要について説明がありました。
その後、参加者によるワークショップが行われました。今回は、JAふらの・稚内市役所・壮瞥町役場・中川町・西興部村役場・下川町などから9名の参加であり、各地の現状報告と今後の方向性について議論を行いました。
出猟実習
2日目は早朝4時過ぎからエゾシカ捕獲実習を行いました。牧草地にエゾシカがでてきているものの走るのが早く、発砲のチャンスはなかなかありませんでしたが、6時ごろメスジカを1頭捕獲することが出来ました。全員でシカを引っ張ったのち、解体場へ移動、サンプル採取、計測を済ませ衛生的な内臓摘出を行いました。
    • 日の出とともに出猟

      日の出とともに出猟

    •  牧草地にシカが出てきていました

       牧草地にシカが出てきていました

    • 捕獲成功。皆で車まで引っ張ります。

      捕獲成功。皆で車まで引っ張ります。

    • 内臓摘出の前に計測を行います

      内臓摘出の前に計測を行います

解体実習
参加者による剥皮の様子

参加者による剥皮の様子

朝食後、先ほど捕獲したメスジカと事前に捕獲しておいたオスジカを解体しました。参加者の方々も解体を体験し、下顎による齢査定の方法や大腿骨の骨髄の状態によって栄養状態を知る方法なども学びました。
シカの下顎 歯の生え変わりで齢査定を行います

シカの下顎 歯の生え変わりで齢査定を行います

午後はエゾシカによる食害地やエゾシカ観光牧場を見学し、電波発信機の付いた個体の移動を調べるテレメトリー調査を行ったのち、鹿肉の調理実習を行いました。調理実習では、鹿肉のハンバーグと韓国風焼き肉、コムタン風スープ(塩味のスープ)を料理しました。

最終日は座学、赤坂猛氏による「市町村に求められるもの」「関連法令の概要」、吉田剛司氏による「野生動物管理の概要」「モニタリング手法の概要」、伊吾田宏正氏による「エゾシカの保護管理の現状と課題」があり、最後に研修のまとめと情報交換を行い、終了しました。