西興部村猟区管理協会

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H21「利活用技術指導者育成事業研修会」(農水省補助事業)

平成22年3月8日(月)~10日(水)に信州大学とエゾシカ協会が主催で「平成21年度 利活用技術指導者育成事業研修会」(農水省補助事業)が西興部で行われました。

利活用技術指導者育成事業研修会

 研修の目的は野生鳥獣による農林業被害防止対策と被害対策の一環で捕獲された鳥獣の利活用(肉や皮革等)に係る知識と実践的技術を涵養する教育プログラムを提供し、鳥獣被害対策を自ら立案して、地域の安定的な農林業生産をリードできる技術指導者を養成することでした。
 研修の概要は、野生鳥獣による農林業被害対策の1つである個体数管理に焦点を絞り、「実践技術研修」(座学研修)を長野、北海道の2箇所で、「ジビエ活用技術研修」(実習研修)を長野、北海道、島根の3箇所で実施しました。「実践技術研修」では、被害対策としての個体数管理の位置づけ、効率的な捕獲方法、捕獲個体の衛生的解体、ジビエを活用した地域振興事例等について、研修を行いました。「ジビエ活用技術研修」では実際の捕獲現場 を体験し、会場地域で策定された衛生解体ガイドラインに沿った解体処理、個体群管理に必要となるデータ収集のための採材実習を行うことでした。参加対象は全国の地方公共団体(都道府県、市町村)・JAなど団体等において、鳥獣被害対策ならびに捕獲個体の利活用を担当している職員・捕獲個体の利活用に関心を持っている方で、長野県や北海道から16名の参加がありました。
 初日は13:00に集合後、当協会事務局長の伊吾田順平による、「先進的な捕獲体制について」の講義が行われました。続いて信州大学の竹田謙一氏と酪農学園大学の伊吾田宏正氏から「模擬銃を用いたシュミレーターによる射撃体験ならびに銃器、各種わなの取扱法」の説明がありました。夜はライトセンサス調査のデモを行いました。2日目は午前中、シカ捕獲現場の見学と搬出作業実習を行いましたが、シカは捕獲できませんでした。引き続き、事前に捕獲された成獣のメスジカで捕獲個体のエゾシカ衛生処理マニュアルに沿った解体とサンプル採取実習が行われ、剥皮から大バラシ・ブロック分け・筋引き・抜骨、下顎・腎臓のサンプル採取が行われました。休憩をはさんで調理実習を行い、各部位ごとの料理方法などを学んだあと、手軽に食べられるシカ肉料理のエゾシカボールの調理が行われ、みんなで試食をしました。3日目は北海道大学の近藤誠司氏と岐阜大学の鈴木正嗣氏によるエゾシカの保護管理についての室内講義の後、参加者全員を含めたグループディスカッションが行われました。
    • 室内講義の様子

      室内講義の様子

    • くくりわなの説明

      くくりわなの説明

    • 下顎による齢査定

      下顎による齢査定

    • 解体の様子

      解体の様子

    • 抜骨の様子

      抜骨の様子

    • エゾシカボール

      エゾシカボール