H30マタギサミット参加報告
H30年6月23日~24日に開催された「ブナ林と狩人の会:マタギサミットin羽黒」に参加してきました。
マタギサミットは平成2年以降、毎年1回開催されている広域的山村交流会議です。狩猟文化(マタギ文化)を基礎に中山間地域の生活文化の継承と発展を目指し、自然環境の変化や過疎化などの諸問題を抱える中山間地域の生活者が、情報交換や交流を通じて未来を自らの手で開いていくことを目的としています。また、狩猟においては21世紀型の自然と人間の関係の再構築、狩猟後継者の人材発掘と育成を目指します。(マタギサミット資料より)
今年の開催地は、出羽三山で知られる羽黒山がある山形県鶴岡市羽黒町です。
第29回「ブナ林と狩人の会:マタギサミット in 羽黒」開催の様子
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山伏の方によるお清め。法螺貝の演奏
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鶴岡市長 皆川治氏による開会のあいさつ
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テーマ1:シカ・イノシシの先端的狩猟及び駆除技術 Vol.3
シカ・イノシシの生態や、各狩猟方法における特徴などの基本的な知識から、わなの上手な隠し方、獲物の居場所に見切りをつける際の痕跡など細かいポイントについて説明していただきました。
テーマ2:パネルディスカッション「移住者がマタギを継ぐとき!」
近年Iターン者による地域での狩猟や駆除への参加が増加しており、地域のマタギ文化の新たな担い手としての可能性が出ています。これに注目し、実際に移住して狩猟をしている方々をパネラーとして、パネルディスカッションが行われました。
当協会からも御意見番として中原会長、パネラーとして伊吾田事務局長が参加しました。
コーディネイター:小松武志氏、高橋満彦氏・田口洋美氏
御意見番:工藤朝男氏、木村慶政氏、中原慎一氏
パネラー:田口比呂貴氏、蛯原一平氏、鵜野れいな氏、伊吾田順平氏
ディスカッションでは、今後のマタギ文化について不安に感じる事が議題に挙げられ、先輩マタギから教えてもらった山での技術を吸収し、実際に磨いていくことが大変であること。また猟友会を引退してしまった先輩とは関わりがなくなってしまい、知識や技術を継承できなくなってしまうことが残念であることが語られました。
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パネルディスカッションの様子
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意見を述べる伊吾田事務局長
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講演後の懇親会では、若者と先輩マタギがバラバラに着席して、狩猟文化について熱く語り合いました。
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懇親会で大いに盛り上がりました
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