西興部村猟区管理協会

第12回(2009年1月)

 2009年1月30日~2月1日、酪農学園大学の伊吾田宏正氏を特別講師として迎え、第12回西興部村猟区新人ハンターセミナーを開催しました。参加者はハンター5名・一般3名・日本獣医生命科学大学より4名、合計12名の参加がありました。また、北海道庁より1名の視察がありました。今回のセミナーも出猟実習に重点を置いて、出猟から回収、解体、調理実習、座学では「狩猟学」について学びました。

第12回西興部村猟区新人ハンターセミナー

出猟実習

初日は午後2時の集合後、当協会伊吾田順平による「流し猟の概要」についての室内講義を行った後、参加者は3台のガイド車に分乗して出猟しました。
 出猟して間もなく、道路から100メートル先の河原にシカを発見しました。準備をして銃を構えるとシカは逃走してしまいました。その後、100メートルほどの針広混交林の斜面に複数のシカを発見。参加者の一人、狩猟免許を取得して初めての出猟となったショットガンのハンターが射手として、シカに向けて銃を構えます。ハンターが発砲すると、シカが斜面を転げ落ちてきます。弾は見事首に着弾していました。
    • 室内講義の様子

      室内講義の様子

    • 解体実習の様子

      解体実習の様子

積雪期の忍び猟

 2日目は8時から出猟しましたが不猟でした。午前中は剥皮から大バラシ、ブロック分け、筋引き、抜骨について学びました。午後からは積雪期のシカの忍び猟を実践し、山スキーでの山野の移動方法、銃の安全な取り扱い、ストックや立木を使った銃の委託方法について地元ベテランガイドの指導を受けながら、シカの越冬場所を渉猟しました。
    • 山スキー実習の様子

      山スキー実習の様子

    • 積雪期の銃の取扱レクチャーの様子

      積雪期の銃の取扱レクチャーの様子

    • 抜骨の様子

      抜骨の様子

    • 筋引きの様子

      筋引きの様子

懇親会

懇親会の様子

懇親会の様子

その後、料理実習を行い、夜の懇親会で試食する、鹿焼肉、コムタンスープ、シカカツレツの仕込を行いました。夜は懇親会を行い、料理実習で仕込みをした料理のほかに、ローストを試食して自然からの恵みを堪能しました。

室内講義「狩猟学」

室内講義の様子

室内講義の様子

3日目は特別講師の酪農学園大学の伊吾田宏正氏による「狩猟学」についてのパワーポイントによる室内講義で銃と弾の準備、サイト(スコープ)の調整、射撃場での練習方法、弾道学、獲物の発見まで、発砲の原則、着弾位置の説明、命中後の痕跡、追跡・回収方法、内臓摘出、剥皮、大バラシ、保存、調理法などについて学びました。