西興部村猟区管理協会

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H17「興部川の生態系を観察しよう!」

釣り上げたウグイ
7月2日晴天の中、西興部村の小学生とその父兄を対象に、同教室実行委員会(当協会・村教育委員会)主催で、村内を流れる興部(おこっぺ)川についての観察会を行い、小学生14名、大人7名(スタッフ含む)の参加がありました。
室内で川についての学習と箱メガネを作り、フィールドで小動物の観察、釣り、川遊びをし、最後に川の生き物マップ作りをしました。

西おこっぺ村こども動物自然観察教室①

まずは、村公民館でスライドを使って、興部川の名前の由来、上中下流の流れの様子や石の違い、生態系、川に行ったときの注意事項について学習したあと、空き缶とラップで水中箱眼鏡の工作をしました。
    • 興部川看板

      スライドで川の名前を学びました。

    • お父さんといっしょに箱メガネを作ります。

      お父さんといっしょに箱メガネを作ります。

そして、歩いてフィールドの浅瀬に向かい、箱眼鏡を使った水中観察、網をつかった水生昆虫や魚の採集をしました。捕まえたドジョウ、ウグイの子、カワゲラ・トビケラ・カゲロウの幼虫などの小動物は水槽に移して観察して、図鑑によって種名の検索をしました。このとき面白かったのは、現地で高学年の女の子たちを中心にドジョウの集団漁法が編み出されたことと、トビケラの羽化の瞬間を目の当たりにしたことです。
 ”集団漁法”とは、まずドジョウが潜んでいそうなめぼしい川底の石(ターゲットと呼ばれていた)を選び、4-5人の網をもった子がその石の周りに網を構え、ひとりの石めくり係が合図とともに石をひっくり返した瞬間に、網係が網を突っ込むという方法です。これにより、短時間で10数匹のフクドジョウが捕獲されました。
 一方、トビケラの羽化の瞬間については、殻の中のヒゲナガカワトビケラのさなぎを全員で観察しているときに、それが偶然羽化寸前の個体だったらしく、殻を少し剥がした瞬間に、殻から這い出し、手の上で羽を震わし、数分の間に羽が乾いて、みるみる広がり、十数cmは飛べるようになっていったのです。この不思議な出来事を見守っている間、子供も大人も驚きの歓声を上げっぱなしでした。
    • フィールドに到着です。

      フィールドに到着です。

    • 箱メガネで水中観察

      箱メガネで水中観察

    • ウグイの稚魚をみつけました。

      ウグイの稚魚をみつけました。

    • ドジョウの集団漁法!

      ドジョウの集団漁法!

    • 水揚げされたフクドジョウ

      水揚げされたフクドジョウ

    • 羽化して数分後のヒゲナガカワトビケラ

      羽化して数分後のヒゲナガカワトビケラ

お昼は近くのパークゴルフ場で弁当を食べた後、人工の小川で笹舟を流したり、エゾトミヨを網ですくったりしました。
午後は、竹ざおを使って釣りに挑戦し、ウグイやヤマベを釣りました。
そして、公民館に戻って、模造紙に観察した小動物の絵と名前を描きこんで「おこっぺ川いきものマップ」を観察させました。
    • お弁当を食べました。

      お弁当を食べました。

    • 釣れるかな?

      釣れるかな?

    • 生き物マップをつくりました。

      生き物マップをつくりました。

    • 完成!

      完成!